校長挨拶 |
~手から零れ落ちそうな、「たった一つ」を思い出すきっかけづくりをしたいのです~ |
![]() これもひとえに、私どもの思いに理解を示していただいた、各界著名人、文化人の皆様や、純粋に歌舞伎を愛するファンの皆々様から勇気とご支援をいただいた賜物と心より感謝申し上げます。 歌舞伎は、元来が大衆演劇であり、庶民の悲哀や喜びを代替する感情表現のひとつと捉えることができます。 高度経済成長により経済大国として確固たる地位を築きあげ、医療は進歩し、今や世界一の長寿国として名を馳せる国にまで成長を遂げたのは、ほかならぬ先人達の並々ならぬ努力があったであろうことは言うに及びません。その過程で、私たちをとりまく社会環境は、劇的に変貌を遂げました。 インターネットなどによる情報のスピード化など、便利で豊かになった反面、現実と乖離する情報のあまりに無防備な拡散、次から次へ現れてはきえる情報ツール、産業の都市集中型に伴う核家族化、孤独死など、深刻な社会問題は未だ解決の糸口が見出せないまま、その状況に慣れてしまっているようにさえ感じることがあります。 私、校長、立木常雄は、おそらくとても不器用な人間です。スピード感も、何かを特別に閃くような特別な能力を持ち合わせているわけではありません。ただ、子どもたちや、人々が、忘れかけそうな、よもやすれば手から零れ落ちそうな「たった一つ」を思い出すきっかけづくりをしたいのです。 ゆっくりと地味ではございますが、どうか、私どもの歩みを温かく見守ってくださりますよう、宜しくお願い申し上げて、ご挨拶とさせていただきます。 |
校長経歴 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
|